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過去のWebサイトを閲覧できる!?方法や閲覧するメリットを紹介

以前見ていた古いサイトを閲覧したいが、更新されてしまって閲覧できなかった。また、競合企業のWebサイトがリニューアルされていて、どのような変更がされたか、過去のWebサイトと比較してみたい。このような経験がある人は多いのではないでしょうか。更新前の古いWebサイトを閲覧したい場合や、特定の検索順位が変動している理由を分析する際に便利なのが過去のサイトを閲覧できるサービスです。今回は過去のWebサイトを閲覧するメリット、過去のWebサイトを閲覧できるサービスを紹介していきます。

Webサイトアーカイブ

目次

過去のWebサイトとは

過去のWebサイトとはサイトリニューアルやドメインの期限切れによるドメインの失効のため、現在では表示されなくなったWebサイトを指します。

過去のWebサイトを閲覧するメリット

それではまず、過去のWebサイトを閲覧するメリットをご紹介します。

過去のWebサイト上の情報を閲覧できる

1つ目のメリットは、当時にさかのぼって情報を得ることができる点です。過去のWebサイトに遡ってWebサイトを閲覧することで、当時の年代や世俗を交えてより細かな情報を得ることができます。過去に見たけことはあるけれど現在のWebサイトでは見つからなくなってしまった情報を探す際に非常に有効です。

Webサイト分析に活用できる

自社のサイトの分析ができる

自社サイトの過去の状態を見返すことで現状のサイトの分析ができます。例えば自社サイトの検索順位がリニューアルを機に下がったとします。そこで自社の過去のサイトを閲覧することで過去のサイトと現状のサイトを比較し、削除したコンテンツや追加したコンテンツを見比べれば検索順位を下げている要因が何なのかを分析することができます。

競合他社の分析ができる

自社サイトと同様に、競合他社の過去のサイトを見ることで、競合の分析できます。他社サイトの動向を過去サイトを通して閲覧することは、コンテンツの位置や更新頻度などから他社が注力している分野や商品が何なのかを分析する際にとても有効です。過去サイトの閲覧による他社の分析は、自社サイトや自社の施策に参考となるポイントも多いため、是非活用してみてください。

期限切れドメインの取得時に活用できる

期限が切れている有効なドメインを取得する際にも、過去のサイトは活用できます。新規でドメインを取得すると検索数が上がるまでにかなりの時間を要しますが、期限切れの運用歴の長いドメインを取得することでそのドメインのSEO評価基準の一つであるドメインエイジ(運用歴の長さ)による恩恵を受けられる可能性があります。そのため過去サイトを閲覧し運用歴の長い有効なドメインを選定すると良いでしょう。

過去のサイトを閲覧できるサービス3選

ここまで過去のサイトの閲覧するメリットを紹介してきました。では実際に過去のサイトを閲覧できるサービスを3つ紹介します。

Warp

スクリーンショット 2020-05-18 14.23.43_720x370WARP

「Warp」は国会の立法行為を補佐することを目的としている、国立国会図書館が運営しているインターネット資料収集保存事業です。自治体や政党、法人・機構など国の機関が細かくカテゴリー分けされているので、公的な文書の作成などに便利なサービスです。

魚拓サービス

スクリーンショット 2020-05-18 14.24.50_720x172ウェブ魚拓

「魚拓サービス」は、「www.」のつくWebサイトをキャッシュとして保存している無料のサービスです。保有しているデータ数はそれほど多くありませんが、Flashなどのデータも保存しているためほぼ完全に過去のページを再現できます。

WayBack Machine

スクリーンショット 2020-05-18 14.26.20_720x358WayBack Machine

「WayBack Machine」はInternet Archiveが提供しているサービスで、1996年以降のサイトを無料で閲覧することができます。WayBack Machineは430億ページという膨大なページ数を保有しています。さらに、カテゴリーはWebサイトだけでなく本・映画・音楽・ソフトウェアなども含まれているため、網羅性も高いサービスとなっています。なお対応言語は英語です。

過去のサイトの閲覧方法

それでは実際に過去のサイトを見ていきましょう。今回はWayback Machineを使用して、過去のサイトを閲覧していきたいと思います。

スクリーンショット 2020-05-18 11.06.46_720x368

①Wayback Machineのサイトを訪れ、閲覧したWebサイトのURLを入力してください。
②そうすると、画像のように棒グラフが現れます。この表の横軸はざっくりとした年代、縦軸はWayback Machineが保存しているデータの数を表しています。ここから表示したい時期を選択してください。
③そうしたら、カレンダーが出てきますので、カレンダーから見たい日付を選択してください。(カレンダー表示の中に青く印がついている日付がWayback Machineがサイトのデータを保存した日です。)

スクリーンショット 2020-05-22 10.39.37_720x388

WayBack Machineは時系列ごとにWebサイトの動向が表示される便利なツールです。過去のサイトを閲覧したいという場合は是非このWayBack Machineを使ってみてください。

まとめ

今回は過去のサイトを閲覧するメリットや便利なサービスを紹介しました。昔見た懐かしいサイトを閲覧できるだけでなく、自社サイトや競合他社の分析、有効なドメインの調査など様々な使い方ができます。SEO対策にリソースを割いている企業のWebサイトなどは、特に変更が早いので、そういったWebサイトを閲覧してみるだけでも勉強になるサービスなのでぜひ活用してみてください。

この記事の著者

itra
ITRA株式会社

官公庁や大手企業を中心とした大規模なWebサイトを総合的にプロデュースするWeb制作会社。デザインからシステム、サーバーまでWebサイトに関わるお客様の悩みを解決します。