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Internet ExplorerとMicrosoft Edgeのリスクと今後

マイクロソフト社製のWebブラウザといえばInternet Explore(インターネット・エクスプローラー)と、Windows10のデフォルトとなったEdge(エッジ)の2種類が並存している状態です。マイクロソフトではスピードと安全性の観点からEdgeへの移行を強力にすすめていますが、Edge自体もレンダリングエンジン(※)の独自開発をやめるなど、実質的に変化を遂げています。

今回は、Internet Explorer(インターネット・エクスプローラー)とMicrosoft Edge(エッジ)のリスクと今後の流れを解説していきます。

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目次

Internet Explorerを使い続けるリスク

すでにサポート終了が告知されているInternet Explorer。セキュリティパッチ(修正プログラム)の更新サポートがなくなると、古いソフトウェアがサイバー攻撃にさらされる危険性はさらに高まります。マイクロソフトとしても一刻も早くIEを終了させたいという考えです。

いまだに残るInternet Explorerベースの業務システム

一般ユーザーでInternet Explorerを使い続けている人はもう数パーセント台まで低下しているとされていますが、ソフトウェアとしてのInternet Explorerはまだ残っている状態ではあります。

10年以上刷新されていない業務系や産業系のWebアプリケーションのなかにはブラウザとしてIEしか使えないものが残っているためです。マイクロソフトもそういった大企業や役所などのユーザーに配慮しているわけですが、その中でも、たびたび強く移行を求めています。つい先頃も、Internet Explorer10の完全サポート終了が早まることが発表されました。

それによると、これまで例外的にサポート継続されていたWindows Server 2012やWindows Embedded 8 Standardユーザーも、2020年1月までにInternet Explorer10からInternet Explorer11への移行を終えなければなりません。

マイクロソフトから2019年中にWindows UpdateやWindows Server Update Services(WSUS)を通じて、Internet Explorer11へのアップグレード・プログラムが提供される予定です。

ちなみにInternet Explorer11は、このような業務系Webアプリケーションに使われているInternet Explorer7やInternet Explorer8との表示互換性を確保するために作られたようなバージョンといえるので、一般ユーザーにとっての後継ブラウザはEdge一択ということになります。

Microsoft Edgeも大きく仕様変更

このような理由から、マイクロソフトはInternet Explorer11よりもMicrosoft Edgeへの移行を推奨しているわけですが、そのEdgeにも大きな路線変更が発表されました。

ブラウザ

EdgeがChromeと同一のレンダリング技術を採用

2018年末に発表されたのは、「2019年の早い時期にEdgeのレンダリングエンジンを独自開発のEdgeHTMLからChromiumが使用するBlinkに移行する」というニュースです。

ChromiumとはGoogleがオープンソースプロジェクトとして進めてきたブラウザで、Microsoft Edge はGoogle Chromeと同じレンダリング技術を使うと発表したことになります。

Chromiumベースに生まれ変わっても、EdgeのInternet Explorer互換表示機能はこれまで通り継続されるとのことで、IE専用のWebアプリケーションとの互換性もきちんと保たれるようです。

ちなみに「レンダリングエンジン」とは、HTMLやCSS、HMLなどを解釈して、実際に画面上にレイアウトを書き出しているプログラムのことです。

一般ユーザーにとっては、裏側でどのレンダリングエンジンが動いていようと気にする必要はありませんが、Web制作者の側では、各レンダリングエンジンに合わせた配慮が必要でした。主要ブラウザとレンダリングエンジンの関係は次のとおりです。

レンダリングエンジン 採用ブラウザ名
Gecko Firefox
WebKit Safari
Blink Chromium, Chrome, Opera, Edge

Webサイト制作側は、今後は3ブラウザに対応すればOK

EdgeがChromiumグループに加わることになったため、画面表示を制御するレンダリングエンジンは、3宗派に収れんしていくことになりました。これによって、Web制作の現場では、今後Chrome、Firefox、Safariの3大ブラウザに対応すれば、ほぼすべての閲覧環境を網羅できると言えるようになります。

Web担当者や制作者にとっては、マイクロソフトが独自のレンダリングエンジンを断念したというニュースは、Webサイトのブラウザチェックの作業が1つ減るという、うれしいニュースになったともいえそうです。

まとめ

蓋を開けてみると、Internet Explorerベースで作っていた、というシステムも存外少なくないでしょう。早急に整備しておきたいところですね。また、今回の、Edgeにおけるレンダリングエンジン移行の情報など、Webシステムの提供側による仕様変更のニュースはWeb担当者なら押さえておきたい情報です。こまめな情報収集を心掛けたいですね。

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この記事の著者

itra
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