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【上場企業で急増】サステナビリティのWebページ作成を事例とともに解説

近頃、上場企業のコーポレートサイトやWebサイトを見てみると、サステナビリティコンテンツを取り入れている企業が急増しています。

上場企業でサステナビリティコンテンツがWebサイトの項目として急速に取り入れられ始めたのは、2015年の国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」、いわゆるSDGsが採択されたためです。

しかし現状として、多くの上場企業が「IRレポートではサステナビリティの項目があるけれども、Webサイトには反映していない」など、まだ未対応のサイトも多いでしょう。そこで、今回は「企業におけるサステナビリティ」についてご紹介したいと思います。

Sustainable Development Goals

目次

サステナビリティ

サステナビリティとは

サステナビリティ(Sustainability)とは、日本語で「持続可能性」という意味です。

もともとは、この言葉は「環境と開発は相反せず、共存し得るものであり、開発においては環境の保全を考慮するべきである。」という考えで使われていましたが、現在では、「環境・社会・経済の3つの観点で、世界を持続可能にしていく」という考え方を示しています。

コーポレート・サステナビリティとSDGs

企業のコーポレートサイト作成

コーポレート・サステナビリティ

コーポレート・サステナビリティ(Corporate Sustainability)は、「経済活動と持続可能性は相反せず、共存することが可能である」という考えのもと、企業が事業活動を通じて、環境・社会・経済に与える影響を考慮した長期的な事業戦略や取組みのことを指します。

SDGs

SDGs(Sustainable Development Goals)とは、日本語で「持続可能な開発目標」と称され、2015年の国連サミットで採択された、2016年から2030年までの国際目標で、17の項目が定められています。詳しくは外務省のサイトをご覧ください。

外務省公式サイト SDGsとは?

日本でも大企業では、この中からいくつかの目標を、自社のコーポレート・サステナビリティとして挙げています。

また、SDGsには、社内の労働・雇用環境・パートナーシップなども含まれ、社内外を問わず、企業の社会的責任の重要性が以前よりも求められている現状があります。

国連によるこのSDGsの採択をきっかけに、IRレポートにSDGsを取り込んだり、Webサイトに項目としてSDGsやサステナビリティのコンテンツを作成する上場企業が急増しています。

【コラム】CSRとコーポレートサステナビリティ

CSR

以前は企業サイトにおいてCSRを表記するのが主流でした。CSR(Corporate Social Responsibility)とは、企業が利益を追求するだけでなく、倫理的観点から事業活動を通じて、自主的に社会に貢献する責任があることを指します。

CSRは、ISO(国際標準化機構)より定められ、企業が社会で行う活動においてこれらを守ることで、信頼性を得ることができ、企業も社会も永続的に発展できる、という考え方です。特に「説明責任」が重要視されていました。CSRコンテンツの具体的なものとしては、商品開発における環境への配慮などについて示した情報などが掲載されました。

コーポレート・サステナビリティとの違い

コーポレート・サステナビリティは、CSRも含む、より広義的な持続性、と捉えるのが理解しやすいでしょう。CSRは企業における「社会的責任」を指すため、単純な非財務状況や慈善事業などの社会貢献活動の情報が主流でした。

しかし、コーポレート・サステナビリティは、企業の営業活動において、「どういった企業でありたいか?」という姿勢がより求められます。少し前までは、CSRという項目をWebサイトのコンテンツとして表示することが主流でした。

しかし、最近では上場企業の多くがコーポレートサイトやWebサイトにて、CSRコンテンツに変えて、サステナビリティやSDGsコンテンツを作成するのがトレンドになっています。

Webサイトにおけるサステナビリティコンテンツ

サステナビリティコンテンツ

サステナビリティコンテンツとは、「持続可能な企業である」ということを社会に発信するコンテンツです。

挙げられるコンテンツの観点の例としては、

  • 「SDGsに対して、どんな目標を掲げているか?」
  • 「その目標のためにどういった取り組みを行っているのか?」
  • 「営業活動においてどういう風に世の中立っているか?」
  • 「何を目指して活動の利益を得ているのか?」

といったものがあげられます。サステナビリティはCSRよりも定義が広いため、Webサイトにおいて、コンテンツの量が多くなりやすい傾向にあります。

必要なコンテンツとページ構成

サステナビリティページにどんなコンテンツを入れるのか、どのような構成にするのかは業界によって大きく変わる場合がありますし、企業の方針によっても左右されます。
ですので、この項目があった方がいい、このページ構成が良いということは一概にお伝えすることはできません。

Web制作会社としてサステナビリティページをご提案させていただく際には、例えばWebサイト制作を行う弊社ITRAでは、お客様と同じ業界のサステナビリティのコンテンツとページ構成ををすべて洗い出し、業界ごとの傾向を掴んだうえで、お客様の方針に沿ったコンテンツとページをご提案するのが基本です。

ですので、サステナビリティページを作成する場合、サステナビリティページの実績経験が方なWeb制作会社にご依頼した方が、スムーズに進むと思います。

では具体的な例として、実際のサステナビリティページの特徴を見て、必要なコンテンツとページ構成を学んでいきましょう。

サイトのサステナビリティページ例:商社

三菱商事

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三菱商事のサステナビリティページの特徴として、まずサステナビリティのトップページに、一定の時間で項目が切り替わるメインビジュアルが用意されています。

メインビジュアルを切り替える仕様にすることのメリットとして、ユーザーに写真のインパクトを与えることができる点、サステナビリティ強調したいページへの遷移を簡単にできるようになるという点が挙げられます。

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また、もっとも特徴的な部分は、トップページ中ほどにある「サステナビリティ重要課題」という項目です。

例えば「持続可能な調達・供給の実現」をクリックしてみると、関連するSDGs目標が一目でわかる仕様となっています。

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三菱商事のサステナビリティページ構成

三菱商事のサステナビリティのページ構成は以下のようになっています。

  • 企業理念
  • 社長メッセージ
  • 統合報告書
  • EGSデータブック
  • サステナビリティ重要会議
  • サステナビリティ現実の基盤
  • サプライチェーンの透明性
  • ステークホルダーとの関わり
  • 社会貢献活動
  • 復興支援活動
  • ライブラリー

伊藤忠商事

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伊藤忠商事では三菱商事と違い、メインビジュアルだったり画像を大きく出すということをせず、むしろ文字の多いシンプルなデザインになっています。

中ほどのパートを見てみると、ニュース・トピックスの項目が見つかります。サステナビリティページにサステナビリティに関するニュースなどを発信することはよくありますが、伊藤忠商事では、サステナビリティニュースと社会貢献トピックスという2つの項目を用意し、更に頻繁に更新しているのが分かります。

情報が頻繁に更新、または発信する場合には伊藤忠商事のようにカテゴリ分けをするとユーザーにとって分かりやすくなります。
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藤忠商事のサステナビリティページ構成


三菱商事のサステナビリティのページ構成は以下のようになっています。
  • トップコミットメント
  • 担当役員メッセージ
  • サステナビリティニュース
  • 伊藤忠商事のサステナビリティ
  • 事業活動とサステナビリティ
  • サプライチェーン・事業投資
  • 環境への取り組み
  • 社会貢献活動
  • 社員とのかかわり
  • 社会からの評価
  • 独立した第三者保証報告書
  • サステナビリティレポート

コラム:サステナビリティにおける日本の現状

ダボス会議で発表された世界のサステナビリティランキング

ダボス会議とは、世界経済フォーラムが、スイス東部の保養地ダボスで開催している年次総会です。この会議では毎年、世界を代表する政治家や実業家が一堂に会し、世界経済や環境問題など幅広いテーマで討議し、世界に強い影響力を持っています。

2019年のダボス会議で発表された、「Global 100 Index: 世界で最も持続可能な企業100社」のうち、日本企業でランクインしたのは、たった8社のみでした。他の先進国と比べて、まだまだ「サステナビリティ」が浸透していない状況が現れています。

今後日本企業は、サステナビリティに基づいて活動するだけでなく、Webサイトなどでサステナビリティに関するあらゆる情報を発信しなければなりません。企業に対する信頼性高めるためにも、今後コーポレートサイトにおけるサステナビリティ・コンテンツの重要性はますます高まっていくでしょう。

サステナビリティページにおけるESG経営

ESG経営についても重要なWebコンテンツ

企業のサステナビリティ(持続可能性)のためには、ESG経営も必要と言われています。ESG(Environment・Socia・Governance)は、財務状況だけで企業を判断するのではなく企業や企業にいる人を取り巻く、環境や社会、そして企業の統治プロセスという幅広い視点から企業を見ようという考え方です。


持続可能な社会を担う企業であることによって、「世のため、人のため、自分のため、そして、子孫のため」につながり、世代を超えるような企業となるでしょう。

また、今後は、不当な利益によって成り立つ企業や環境や社会に反するビジネスを行う企業は排除されるといっても過言ではありません。

商社でESGに関するレポートやデータ、考え方を載せるのも上場企業の中で主流になっています。例えば弊社で調べて大手商社の6社中4社の商社で載せていました。

Webサイトを使って財務情報以外の情報を示すことで「何を大切にしている企業か」ということが、顧客に伝わり、今後も選ばれ続ける企業となるでしょう。

まとめ

Web制作を行っている弊社、ITRAでも「サステナビリティ・コンテンツ」に関してのご相談が増えてきており、どういった情報を載せるべきか、どのように見せるべきかなどを提案させていただいております。

サステナビリティのページを作成する場合は、載せるべき情報量が非常に多いため、新しくWebサイトを作る心構えでいることをおすすめします。

また、サステナビリティの作成に携わったことのあるWeb制作会社であれば多くのアドバイスをもらうこともできるので、実績の多い制作会社にお願いするといいでしょう。

弊社ITRAでは、それぞれの企業の考えるサステナビリティをヒアリングして理解を深めた上で、他社サイトでの実績のノウハウから、お客様と一緒に考えて、コーポレートサイト上での「サステナビリティ・コンテンツ」の充実をサポートしております。

もし、サステナビリティ・コンテンツについてお悩みであれば、ITRAにご連絡ください。フォームからのご相談も承っております。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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この記事の著者

itra
ITRA株式会社

官公庁や大手企業を中心とした大規模なWebサイトを総合的にプロデュースするWeb制作会社。デザインからシステム、サーバーまでWebサイトに関わるお客様の悩みを解決します。