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AdobeのFlash終了に向けた正しい撤収方法と代替案

かつてWebサイトのリッチコンテンツの代表的技術であったAdobe Flashがいよいよ、2020年末でサポート終了となります。古いコンテンツにまだFlashが残っていないかチェックするとともに、HTML5などの標準技術への置き換えを急ぎましょう。
今回は、AdobeのFlash終了に向けた正しい撤収方法と代替案についてお伝えします。

FLASH

目次

Flashが残るデメリットとリスク

Flash終了による、Webサイトの機会損失

Flash終了の影響を最も大きく受けたのはゲームや教育、動画関連のWebサイトですが、長く運営を続けている企業のWebサイトにも、まだときおりFlashで作られたコンテンツが残っているケースが見受けられます。

脱Flash化の流れは2010年頃から始まっており、すでにFlashコンテンツには警告が出たり、表示できないブラウザが大半を占めています。たとえばGoogle Chromeでは、


2017年9月:Prefer HTML over Flashフラグの削除

2017年10月:Flash Playerモードオプションから「常に許可する」を削除

2018年7月:ブラウザを再起動するたびにFlash実行許可を要求

2019年7月:Flashをデフォルトで無効化

2020年12月:Flash機能を削除

というふうに、Flash終了までの段階的なロードマップが発表されています。

Flash開発元のアドビも、既存ユーザーへのサポートとしてFlash Playerのセキュリティアップデートと配布を続けてきましたが、2020年末にすべてのサポートを終了すると発表しています。

スマートフォンでは最初から非表示

またiPhoneやタブレット用ブラウザは最初からFlash対応をしておらず、Flashコンテンツが埋め込まれている部分は余白さえ表示されません。ユーザーにとって意味の通じないページになり、大きな機会損失となっている可能性があります。

スマホでフラッシュは禁止に

セキュリティ面が深刻

なぜFlashが終了することになったのかというと、Adobe社による閉鎖的な技術であった上、Flash Player(プラグイン)のセキュリティの脆弱性が深刻だったためです。

一時代のWebの世界を席巻し広範囲に使われたこともあり、サイバー犯罪者にとって格好の標的になっていました。最近になってもまだFlash Playerのバージョンアップを装ったマルウェア(不正ソフトウェア)が発見されたりもしています。

企業側にとっても、もうアクセスがないのだから放置してもかまわないというわけにはいきません。ブラウザが危険だと締め出しているFlashファイルがまだ存在しているということが、企業の信頼を損ねることになります。

Flashの正しい撤収方法

検索エンジンを使ってFlashファイルを検索

Web担当者としては、自社のWebサイト上でFlashを利用していないかを洗い出し、他の技術で置き換えていく作業が必要です。まずはサイト構成表を参照してみたり、検索エンジンで検索してみてもよいでしょう。

検索エンジンでは、拡張子を絞った検索もできますので、自社のWebサイト内に拡張子が、Flashを表すswfとなっているファイルがないかどうかを検索して見つけることができます。

たとえば、Googleの検索であれば、拡張子を絞った検索ができるfiletypeという命令と検索対象のサイトを限定するsiteという命令を組み合わせて、「filetype:swf site:www.my-site.co.jp」のように検索すれば、自分のサイトに見られる状態でFlashファイルが置いてあるようなら一発で見つかります。

HTML5などオープンテクノロジーで代替する

Flashで実装していた機能は、HTML5などのオープンな標準技術でほぼ同じことが実現できます。Adobe自身のオーサリングソフトもFlash ProfessiolnalからAnimate CCに改名され、HTML5とJavaScriptで制作するツールに変わっています。セキュリティ技術者を悩ませてきたFlashのすみやかな幕引きに、ぜひご協力ください。

まとめ

一昔前は一世を風靡したFlashですが、これもWebの発展による時代の流れですね。Flash形式から別への置換はもちろん、サイト内の取りこぼしにも気を配りましょう。

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この記事の著者

itra
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