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評価の高いWeb制作会社を選びたい!Web制作会社の選び方

Web制作会社には価格の他にも、得意分野やサービスの内容など、さまざまな違いがあります。Webサイトの制作に関する知識がない人や、初めてWeb制作会社に依頼するときでも、いくつかのポイントを踏まえれば、信頼できるWeb制作会社を選ぶことは可能です。そこで、Webサイトの制作を検討している人のために、Web制作会社の種類や特徴、選び方などを紹介します。

Web制作会社

目次

Web制作会社を選ぶために決定しておくべきこと

目標の設定

適切なWeb制作会社を選ぶためには、事前の準備が欠かせません。まず、Webサイトで集客を図り収益を上げる、デザインを重視したWebサイトで学生の注目を集めて採用を強化するなど、具体的な目的を決めておきましょう。古いデザインを新しくしたいなどの抽象的な目的や、競合している会社に倣ってWebサイトをリニューアルしたいといったように、手段が目的そのものになってしまっているケースは、Web制作会社に依頼をしても期待したような効果が出ない可能性があるので注意しましょう。

スケジュールの設定

Webサイトのオープン日や納期などをあらかじめ設定しておくことも重要です。「なるべく早い方が良い」というように、曖昧な伝え方をすると、制作会社は余裕をもったスケジュールを組んでしまいます。たとえ急ぎではなかったとしても、具体的な納期を決めておきましょう。

予算の設定

予算も出来る限り具体的に設定しましょう。また、Webサイト公開後にどのように運営や管理をしていくかも、ある程度決めておきましょう。たとえ初期費用が安い会社でも、月額の運営費用が高いと、予算を大幅に上回ってしま可能性があります。

RFPの準備

希望を明確に伝え、トラブルを防ぐためにも、制作会社に対する要望などは、RFP(提案依頼書)にしっかりと記載しておきましょう。RFPとは、依頼者から制作会社へ向けて「こういった提案をしてほしい」という要望を明記した資料です。あらかじめRFPを作っておけば、現状における課題や発注したい内容などを分かりやすく伝えることができます。制作会社に見積もりを依頼するときは、RFPも同時に提出しておきましょう。

Web制作会社の選び方を知ろう!

Webサイト制作会社を選ぶ際は、いくつかチェックしておくべきポイントがあります。ここで紹介したポイントを参考に、自社に合った制作会社を選びましょう。

Web制作会社の選び方

Web制作会社を選ぶときにチェックしたいポイント

事前確認

制作会社を選ぶ前に、自社の準備ができているかを確認しましょう。Webサイトを制作する目的や、具体的な納期と予算、運営方針は最低でも決めておかなければいけません。できればRFPも作成しておくと良いでしょう。

また、担当者の熱意や相性を確認しておくことも重要です。依頼をしてからWebサイトを公開するまで、担当者とは長い付き合いになります。プロジェクトの規模によっては、数カ月間仕事をするケースも珍しくありません。自社のプロジェクトに興味を抱いてくれているか、こちらのレベルに合わせて分かりやすく丁寧に説明してくれるかなどをチェックしましょう。

相手のWeb制作会社について知る

一口にWeb制作会社といっても、得意分野はさまざまです。どの制作会社に依頼するかによって、内容は大きく変わります。制作会社のWebサイトを見たり、得意分野について担当者へ質問したりして、目的に合わせた会社を選びましょう。得意分野だけではなく、実績を把握することも忘れてはいけません。

このとき、気を付けたいのは実績の有無ではなく、具体的な内容を聞いてみることです。同じ業界での制作実績はもちろん、成功させるためにこだわった点や、逆に失敗した事例など、できる限り詳しく質問してみましょう。

重要事項の確認

制作会社から提出された見積書と提案書の内容をチェックします。金額やスケジュールだけではなく、自社の要望や目的、課題などを理解してくれているかも大切です。公開後の運用費用やサポートについても確認しておきましょう。

Web制作会社を何社か比較するときのポイント

相談前の比較

Web制作会社を選ぶにあたり、複数の会社を比較検討する場合もあるでしょう。比較する場合は3社程度を目安に、評判の高いWeb制作会社をピックアップしましょう。あらかじめ依頼する会社を厳選しておけば、一つ一つの会社から質の高い提案を受けることができるでしょう。たくさんの会社から中途半端な提案を受けるよりも効率が良く、比較もしやすいです。

なお、会社の規模はそれほど重視する必要はありません。大規模な制作会社よりも質の高い仕事ができる中小規模の会社は多く存在します。たとえ大手であっても、安定した品質や高いパフォーマンスを提供できるとは限らないので注意しましょう。

相談後の比較

制作会社からの見積もりや提案書を提出してもらったうえで、比較することも重要です。見積もりの金額だけで判断してしまうと、要望を正しく汲み取ってもらえなかったり、全く成果のあがらないWebサイトが出来てしまったりする可能性もあります。見積もりの時点で価格が想定よりも格安だった制作会社には、必ず何らかの理由があると考えましょう。

ネットからWeb制作会社を検索するときのポイント

インターネットでWeb制作会社を検索するときは、検索ワードの選び方に注意が必要です。まず、「CMS」や「レスポンシブ」など、専門的な用語を盛り込んで検索してみましょう。「EFO」や「デメリット」など、Webサイト制作における悩み事と関係するキーワードも交えると、より的確に絞り込むことができます。ただし、サジェストに出てくるWeb制作会社のランキングや比較サイトなどは、業者が広告として作っているケースもあるので注意が必要です

さらに、更新性やデザイン、サポートなどの気になるポイントや、セキュリティや拡張性、ライセンス費など運用する上で重要なポイントをキーワードに盛り込むことも大切です。なお、多様なジャンルのWeb制作会社を集めたポータルサイトを利用すれば、条件に合った業者に一括見積もりを依頼できます。複数の制作会社を簡単に比較できるうえ、会社を探す手間も省けるでしょう。

Web制作会社に確認したいポイント

Web制作会社に依頼をする際は、次のポイントを確認しておくと安心です。

Webサイト制作の目的・目標の確認

Webサイトを制作する目標や目的をきちんと確認してくれるかをチェックしましょう。どのようなWebサイトを作りたいかだけではなく、現状におけるWebサイトの強みや弱みを洗い出し、具体的にどのようなサポートをしてくれるかを提案してくれる制作会社を選びましょう。

情報調査について

見込み客のニーズや悩みを洗い出し、必要な情報を調査してくれる制作会社でなければ、満足できる仕上がりのWebサイトにはなりません。ツールなどを使ってキーワードのボリューム数を調べてくれる会社なら、より的確なSEO対策ができます。さらに、競合のWebサイトを調査したうえで比較してくれる会社や、SEOに強いライティングをしてくれる会社を選べば、大きな効果が期待できるでしょう。

Web制作会社の種類

Web制作会社には、集客に強い会社や、ブランディングに特化した会社など、さまざまな種類があります。適切な会社に依頼をするためにも、どのような会社が存在するのか、基本的な知識を身につけておきましょう。

集客(SEO・マーケティング)に強い制作会社

SEOやマーケティング対策など、集客に強い制作会社は、リスティング広告用のランディングページやオウンドメディアなどの制作が得意です。このような制作会社はWebサイトを公開した後の運用を手掛けてくれるケースが多く、継続的に運用することで集客効果を発揮できるようサポートしてくれます。ただし、集客に特化している分、デザイン性に欠ける傾向があり、デザイン性を求める場合には向いていません。

デザイン・ブランディングに強い制作会社

デザインやブランディングに強い制作会社は、Webサイトの制作だけではなく、パンフレットや名刺といった紙媒体の制作も引き受けてくれる場合があります。Webサイトの立ち上げやリニューアルを機に自社の営業資料も一新したいという場合や、ロゴの制作から任せたいという場合にぴったりです。ブランディングを意識したコーポレートサイトや採用サイトの制作にも長けています。

一方で、集客などのマーケティングやシステム構築には弱いという一面もあるので、集客を重視したい場合や複雑な検索システムやCMSなどのシステムを入れたい場合には難しいでしょう。

システム開発に強い制作会社

カスタマイズを要するCMSやECサイトなど、複雑なプログラミングを伴うWebサイトの制作が得意な会社もあります。Webサイトに合わせて顧客管理システムなどの複雑なシステムを制作してもらえるので、主にシステム開発を行っている会社や、複雑な技術を要するWebサイトの制作を依頼したい会社に向いているでしょう。

一方で、マーケティングが苦手だったり、デザイン性に欠けたりするケースも多いので注意が必要です。システム開発に強い制作会社には顧客管理システムの制作を依頼して、顧客が見るWebサイトはデザインに特化した制作会社に依頼するなど、目的に合わせて発注先を分けるのも手ではありますが、プロジェクトの進行を管理するのが大変になります。

集客・デザイン・システムすべてに強い制作会社

上記3つ(集客・デザイン・システム)をすべて兼ね備えている制作会社です。システムだけ得意、デザインだけ得意というように得意分野を持っている場合、その得意分野以外はお願いすることができない、もしくは質の悪い下請け業者に外注されることもあります。しかし、すべてが万遍なく可能である制作会社であれば、マーケティングからデザイン、システムまでワンストップで構築することが可能です。

また、Webに関する全ての知識が求められるため、Webサイト制作を進行するWebディレクターはかなり質の高い人材がそろっています。Webに関するあらゆる課題にソリューションを提示してくれるでしょう。デメリットとしては、すべてできる制作会社の数が少なくなかなか出会うことができない、また、出会えたとしても他社サイトの構築業務で空きがない可能性もあるという点が挙げられます。

まとめ

Web制作会社を選ぶには、制作会社の特徴や得意分野を把握しておくだけではなく、信頼できる会社かチェックする必要があります。価格だけを重視して格安の会社を選んでしまうと、希望とは違ったWebサイトに仕上がってしまう可能性もあるので注意が必要です。ここで紹介したポイントを踏まえたうえで、目的や要望に合わせたWeb制作会社を選びましょう。

この記事の著者

itra
ITRA株式会社

官公庁や大手企業を中心とした大規模なWebサイトを総合的にプロデュースするWeb制作会社。デザインからシステム、サーバーまでWebサイトに関わるお客様の悩みを解決します。