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【最新】上場企業の常時SSL化普及率は77.6%|高まる常時SSL化対応の必要性

目次

常時SSL化とは

常時SSL化とは、インターネットの通信内容を暗号化するSSL(Secure Sockets Layer)化を、ユーザーのプライバシーにかかわるページだけでなく、Webサイト全体に導入することです。

SSL化に必要なSSLサーバー証明書の種類には、承認レベル1の「ドメイン(DV)認証」、承認レベル2の「組織(OV)認証」、承認レベル3の「EV認証」があります。レベルは身元承認のための手続きの厳格さを表すもので、レベルが上がるにつれてそのWebサイトの信頼性も高くなります。ですので、この3つの証明書の中において最も厳格な手続きで発行され、信頼性を担保できる証明書は、承認レベル3の「EV認証」となります。

上場企業の常時SSL化対応率は77.6%

feedtailorの発表によると、上場企業の常時SSL化対応率は77.6%でした。この数値は全上場企業サイトの4分の3以上となり、2019年の10月に75.2%を記録してから、毎月約0.5ポイントのペースで増加しています。

2019年9月からの常時SSL化対応率の遷移は以下の図の通りです。
常時SSL化推移_800x450

EV証明書の対応は7.9%

証明書の信頼性が最も高いEV証明書への対応率は7.9%でした。上場企業の証明書種類別の分布は以下のようになっています。
証明書種類別の対応率_800x450

業種別常時SSL化ランキング

業種別のランキングを見るとEV証明書の対応率は以下の通りです。

業種 EV証明書
(EV認証型)
OV証明書
(組織認証型)
DV証明書
(ドメイン認証型)
1位 銀行
(82社)
43% 36% 4%
2位 金融(除く銀行)
(92社)
28% 31% 21%
3位 電力・ガス
(24社)
16% 66% 4%

図のように、銀行のEV証明書対応率は43%と最も高く、次いで金融が28%でした。個人情報の保護が重要な業種ほど、EV証明書対応が進んでいることがわかります。

まとめ

常時SSL化の動きは年々強まっています。情報漏洩を防ぐだけでなく、誰もが安心してアクセスできるWebサイトの目印としても、常時SSL化は重要なものといえます。

この記事の著者

itra
ITRA株式会社

官公庁や大手企業を中心とした大規模なWebサイトを総合的にプロデュースするWeb制作会社。デザインからシステム、サーバーまでWebサイトに関わるお客様の悩みを解決します。