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今更聞けない!WordPressのデメリット

オープンソースのCMSとして世界で最も普及したWordPressですが、企業Webサイトには向かないと指摘する声は大きくなっています。導入に何百万もするエンタープライズ向けのCMSと比べて、どこが大きく違うのでしょうか?Webサイト制作を行う弊社ITRAのWebディレクターとしての実体験を踏まえてWordPressを使う上でのデメリットを解説していきます。

wordpress限界

目次

WordPressの功罪

レンタルサーバー業界が広めたWordPress

無料で使えるオープンソースソフトウェアで、簡単にブログやサイトが作れるWordPress。実際にはPHPとデータベース(MySQL)が使えるサーバーを用意する必要があるなど、全くの初心者が使いこなせるほど簡単ではありませんが、日本の場合、さくらインターネットやXServerなど多くのレンタルサーバー事業者がサービスとして自動インストール機能をつけ、個人ユーザーが使えると宣伝したために広く普及したと考えられます。

しかし広く普及したことが仇となり、最近では世界規模でハッカーに狙われやすいCMSのNo.1にもなってしまっています。どのようなデメリットがあるか、順に見ていきましょう。

WordPressのデメリット

デメリット:1 セキュリティの不安は尽きない

まず、WordPressの最大のデメリットとしてあげられるのは、サイバーセキュリティ上のリスクが高いことです。WordPressを使っているということはコードが全て同じ、誰でも構造を知っているということです。いうなれば、世界中の人が同じ造りの建物に住んでいるようなものなので、1つ鍵を破ればすべてのWordPressに侵入することが可能になるわけです。

もちろんセキュリティアップデートも頻繁にかけられますが、アップデートが告知されるということ自体が、抜け道の存在を公開しているようなものです。この点で、信頼性が大切な大企業が使うには、大きなリスクが伴います。

セキュリティの不安

デメリット:2 不要な設定が多いので動作が重い

2つ目は、初心者向けの設定が多く入っているため、企業向けのWeb サイトとしては不要な処理が多くかかり、表示速度の遅延にもつながるということです。たとえばWordPressに標準で入っているブログ用の絵文字機能など企業が使う上では使用しないであろう機能が多数存在し、ページ表示速度の遅延につながっています

デメリット:3 3つ以上のデータの関連付けが難しい

また、WordPressはAで選んだものをBに、CをEとFのページに表示させるといった、一方向な連携は得意ですが、3つ以上のデータを組み合わせて、連携させるのは不得意です。たとえば、地域を選んで、場所を選んで、イベントを抽出するといったようなマトリックス構造になっているものや複雑なこうぞうになっている情報サイトなどはWordPressだと難しい場合が多かったりします。図書検索システムのように様々なデータを連携させて表示させるような仕組みWordPressには不向きです。

デメリット:4 ユーザー権限の細かな切り分けが不得意

CMSは多くの人が使用しますが、権限や機能など、場合に合わせて使用するユーザーの管理を行うのが一般的です。しかしWordPressでは、大勢の担当者が同じ管理者機能を使うことで、誤操作が起きることを心配する声が多々上がります。WordPressにはもともと管理者、編集者、投稿者、寄稿者の4種類の権限設定しかないため、複雑な組織的運用が求められるWebサイトのCMSとしてはお勧めすることはできません。

たとえば「投稿ページ」と「固定ページ」で権限を切り分けることはできますが、WordPressをカスタマイズして新たな機能を加えた場合には、一緒に使える/使えないといった大雑把な設定しかできません。担当者ごとに細かく権限設定をするオリジナルの機能を実装しようとするとかなりのコストがかかるため、WordPressを使う意味がそもそもなくなってしまいます。

デメリット:5 プラグインの信頼性がない

無料で公開されている豊富なプラグインが使えることはWordPressの大きな売りですが、ほとんどが個人の有志によって提供されているものなので、使い続けられる保証はありません。WordPress本体のバージョンアップに対し、プラグインのバージョンアップ対応は作者の任意のため、WordPressの自動アップデートによってある日突然一部の機能が使えなくなったというようなことも起こり得ます。

まとめ

ブログ以上の役割はさせないほうがない

以上のように、サイバー攻撃の対象になりやすく、ユーザー管理が細かく設定できないためコンプライアンス面でも問題が多く、システムも複雑化している大企業のWebサイトにおいては、WordPressは役不足どころかリスキーであることはおわかりいただけると思います。WordPressにはスタッフブログ以上のことをさせてはならないというのが、私たちの結論です。

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この記事の著者

itra
ITRA株式会社

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